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社内コーチングの方が、本当はむずかしい
2022.12.19

Googleの研究でも、EQの研究でもいいリーダーの条件に“コーチであること”が挙げられている。

…なんだけど、社内コーチングってくそ難しいと思っている。

1000時間以上やってきて、ガチで社内は難しいというのが実感。コーチングって心理学をつまみ食いして使いやすく体系化したようなもの(個人的な意見です)

で、本来心理学って“多重関係”というものを禁止しています。患者さんと恋人関係になるとか、クライアントは子供の担任の先生だったとか、とにかく治療者ー被治療者以外の関係をもってちゃだめだと言われています。認識がゆがんでしまうからね。冷静に聞けない。

で、個人的にはコーチングも同じことが起きると思っています。

利害関係が強ければ強いほど、まっさらなコーチングは不可能だと思ってます。

で、今回のテーマの社内コーチ(1on1も同様)ですが、やはり利害関係つよつよです。

だからと言って会社の意見を押し付けるのもよくない。本人の自由な発想を妨げるんならコーチングの意味がなくなってしまいますからね。

そんなことを考えてるうちに、社内のコーチングでうまくいかない人がいると思います。それは会社の方針という前提を設定しないことにより、テーマの自由度が上がりすぎてしまうことです。
テーマの自由度高すぎると、会社に害のあるような個人の発想に到達してしまう可能性がある。

コーチングを学ぶ時、スクールは社内コーチを前提としていません。個人の本当の思いや願いを大切にしますし、僕個人としても社外のコーチングでは「その会社で本当に願いはかないそうですか?」なんて聞いたりもします。

一方で社内コーチのクライアント(出資者)は会社にほかなりません。

対話の範囲という意味では“忖度”が必要ということです。もし、その範囲を意識せずに社内で取り組んでしまうと、最悪懲戒の対象になるでしょう。
もちろんだからといって、相手の答えを誘導するような問いは絶対にだめですが。
あくまでも、“範囲”を限定すると覚えておきましょう。

社内でコーチングを活かすときは、必ず
限定的な自由で対話することをおススメします。

その中で、クライアントが満足した成果を出せる支援をできるのが本物の社内コーチだといえるでしょう。